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おとり物件被害者に聞いたリアルな手口!不動産のおとり物件はもはや常套手段?

おとり物件被害者に聞いたリアルな手口!不動産のおとり物件はもはや常套手段?

不動産における「おとり物件」という言葉をご存知の方も多いのではないでしょうか。

どんなものかというと、実際にはなにかしらの理由で案内ができないにも関わらずSUUMOなどの不動産ポータルサイトに登録されている、相場よりオトクだったり魅力的だったりする物件のことです。

なぜ案内ができない物件にも関わらず不動産ポータルサイトなどに掲載されているのかというと、言わずもがな「まずはお客様との接触をもつことで別の借りてほしい(買ってほしい)物件を紹介する機会を得る」ためです。

先日、都内の賃貸物件を探していた友人(A君)がこの被害にあったとのことで詳しく話を聞いてきました。

(聞き手:アンメルツ横井)※以下、アン横

HowMaスマート不動産売却

被害者が生々しく語る、おとり物件のやり口とは?

アン横

まずは、おとり物件の被害にあったときの経緯から教えてもらえますか。

A君

はい、今住んでる東京郊外のマンションの契約が今年夏頃に切れるので、通勤の負担を減らす意味でも都内のアクセスがよい地域の賃貸物件を探してました。

A君

付き合って3年になる実家住まいの彼女もいるので、せっかくだから同棲しようと相手の両親にも挨拶をすませ、二人で時間を見つけては不動産ポータルサイトで物件情報を探してました。

アン横

いいね、そういうの憧れる。

A君

アン横さん、モテないですもんね。なんかすみません。

A君

それである時、不動産ポータルサイトに登録していたメールアドレス宛に希望条件にマッチした物件情報がありますっていう連絡があったんですよ。

A君

リンク先を開いてみると、僕にとっても彼女にとっても職場へのアクセスがいい1LDKの物件で、築浅なのに家賃90,000円という物件があったんです。しかもペット可で、周辺で同条件の物件と比べると破格の値段でした。

アン横

ふむ。

A君

時期も時期(※本インタビューは2019年2月末実施)で、人が動くシーズンだからすぐにでも連絡しないと他の人に取られてしまうと思い、彼女への確認も二の次にして速攻で不動産会社に連絡しました。
するとまだ契約できますよ、っていう返事だったんです。

アン横

オチ知ってるからアレだけど、よかったじゃん!

A君

(こいつウザっ…)

話を聞いたらまだ入居中の物件だから内見はできないけど、すでに何件か問い合わせも来てる人気物件だから早めに一度お店に来られますか?って。
ちょうどその日は仕事のスケジュールもつきやすかったので、その日のうちにその不動産屋に行ってきたんですよ。

アン横

うんうん、それでそれで?

A君

(こいつ、マジでウゼぇ…)

店内に入ると奥の方からいかにもって感じの営業さんが出てきました。

もろ体育会系でアブラがのった感じの40歳前後の男性です。

A君

席に通されると挨拶もそこそこに、神妙な顔で「Aさんが気に入ったっていうあの物件なんですけど、実は結構難ありなんですよね」とか言い出したんです。

アン横

うんうん、それでそれで?

A君

あの、なんかムカつくんで帰っていいですか?

アン横

なんでよ!ちゃんと謝礼(Amazonギフト券500円分)払っているんだからしっかり頼むよ!

A君

(こっちは交通費で軽く500円以上かかっているわ…)
まぁいいです…。
それで、難有りの物件と言われてもなにが難ありなのかと思い話を聞くと、相場より格安なのにはそれなりの理由があって、なにやら入居者トラブルが極端に多い物件だっていうんですよ。

アン横

ほう、そりゃ穏やかじゃないね。

A君

僕一人なら家にいる時間も長くもないしそれほど気にしなかったかも知れないんですけど、彼女と同棲する前提だからさすがに気になっちゃって。

でも入居者トラブルっていっても色々あるだろうと思って、踏み込んで具体的にどんなトラブルなのか聞いてみたんです。

そしたらその営業、なんか急にモゴモゴしだして。

「いや、なんかまず強面の人が多いんですよ。あと怪しい外国籍の人とか…」なんて言うんです。

アン横

恐ろしいほど詰めが甘い営業さんだね。

A君

こっちとしては雑魚営業が担当だったことで助かったとも言えるんでよかったんですけど、さらにもう一歩踏み込んで「なにか具体的なトラブルのエピソード教えてもらえますか?」って追及したら「プライバシーの問題があるからそれはちょっと…」って。

こっちはプライバシーに関わる部分まで赤裸々に語れとは当然思ってなかったんですけど。

アン横

いいね、面白くなってきた。あ、まずい声に出しちゃった。

A君

もういいですよ…。

結局その後は別に面白い話でもないですけど、この物件なんかよりこっちのほうがよっぽどいいですよとか言って不動産屋側が契約させたい物件を3部屋くらい押し付ける形で紹介されました。

当然それらの物件にはまったく興味湧きませんでしたので丁重にお断りしたんですが、それでもしつこく食い下がってくるので最後は半ば振りほどくような感じで店を後にしました。

A君

不思議に感じたのは、すべての不動産会社がこんなことをしているわけではないと思うのですが、このような手法に引っかかってくれるカモっているのかな?と。

アン横

まぁ、一定の効果がある方法だから今も業界に残ってる営業方法なんだろうね。

A君

たしかに。僕は不愉快な印象しか持てませんでした。でも僕はたまたま不幸中の幸いというか、スキルの低い営業にあたったのでまだ良かったですけど、押しに弱い人とか相手の言うことをすぐ信じちゃう人なんかは本当に気をつけたほうがいいと思います。

アン横

A君は優男風なルックスの割にちゃんと言うこと言えるタイプだからね。

A君

ともかく、おとり物件っていうものの存在を聞いた事はあったものの、まさかこんなコテコテな方法でやってる不動産会社があるなんて思いもしませんでした。

みなさんもおとり物件には充分気をつけてください。

アン横

おい、オレがそのフレーズで締めようと思ってたのに横取りしないでよ。

A君

しらないっすよ、そんなの。じゃあ、疲れてるんで帰ります…。


 

A君はよっぽどこの件が不快かつショックだったのか、終始消え入りそうな声でインタビューに応じてくれました。

あと、余談ですが謝礼として渡す予定だったAmazonギフト券はうっかり渡しそびれてしまい、次に会うときまでにまた買っときゃいいやと思ってとりあえず自分のアカウントにチャージしました。

実際にはどれくらい不動産業界におとり物件は蔓延しているのか?

ところでこのおとり物件というのはどれくらい業界に蔓延しているのかふと気になり、知り合いの不動産会社(賃貸の仲介)に勤める営業3人と元経験者1人に聞いたところ、なんと全員やっている(やっていた)という衝撃の結果がでました。

そのうち一人は悪びれる様子もなく、「逆にまったくやってない業者なんてあるのかなぁ?」なんてさわやかに抜かしてました。最低ですね。

この4人はたまたまそういう属性の連中だったんだと思いますが、それにしても結構な割合で今もおとり物件は浸透しているっていうことでしょう。

おとり物件であることを予め見抜くことは可能?詳しい人に聞いてみた

最後に不動産に詳しいある人から、おとり物件を見抜くポイントについて聞くことができたので最後にそれを紹介します。

不動産の賃貸においては、宅建業法による決まりで、仲介してくれる不動産会社とオーナーの関係性を明示しなければならないんだそうです。

その「関係性」の種類はいくつかあるようなのですが、そのうち「仲介先物」という表示の場合、おとり物件の可能性があるので慎重に対応しましょう。

この「仲介先物」というのはどういったものを指しているかというと、簡単に言うとオーナーから直接物件を預かっているのは他の不動産会社で、その不動産会社から広告の掲載など一部の営業活動を許可されている不動産会社、とのことです。

もちろんこの「仲介先物」で紹介している場合でもおとり物件をやっているところなんてごく一部だとは思いますが、それでも用心に越したことはありません。

やたら安かったり魅力的な物件の場合は念には念をおす意味で警戒することをオススメします。

また、最近はおとり物件かどうかをチェックする不動産サイトもあるとか。

不動産業界が今後健全に発展するためにも、そういった透明性の高い良いサービスにはがんばってほしいですね。

 

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