東京だけではなく関西圏にも注目!今、大阪や京都の不動産が熱い

日本全国の中で不動産投資をすべきエリアといえば東京や、東京に近い神奈川・千葉・埼玉といったいわゆる首都圏が挙げられるでしょう。

全国的に過疎化が進む中で、これらのエリアは人口が増加傾向にあり、特に若い人の流入が進んでいます。そのためこれからこのエリアで子供を産み育てていく人も増えると予測できるために、安全な投資先として人気があります。無難な選択肢をしたければ、投資エリアは東京周辺にしておくことに越したことありません。

しかし、需要が集中すれば不動産価格も上昇し、安定性はあるものの利回りはどうしても低下してしまいます。そこで、東京周辺以外に目を向けた場合、今どこが注目されるのか。

それこそが大阪を中心とした関西エリアなのです。なぜ関西エリアが不動産投資先として人気を呼んでいるのか、その事情を探ってみましょう。

インバウンド効果で関西の商業活動が活性化している

2017年7月に発表された国土交通省の路線価では、東京銀座の一等地がバブル期の価格を超えたという内容が話題を呼びました。しかし東京全体で必ずしも値上がりをしているわけではなく、東京の中でも23区以外のエリア、西部エリアなどでは地価が下落傾向にあります。

一方で関西に目をやると、関西も商業地を中心に路線価が上昇しています。
特に注目すべきは京都の寺社仏閣が残る観光地周辺のエリアです。京都は言わずと知れた古都であり、日本古来の建物もたくさん残っているため、海外からの観光客も非常に多くなっています。そのためそういった観光客の受け皿となる宿泊施設や商業施設の開発が観光地付近で進んでおり、インバウンド効果が大きく発揮され地価が大きく上昇しているのです。

特に京都市内では、日本でトップともいえる上昇率をみせているため、不動産投資も民泊を中心に大きく進んでいます。海外から日本に訪れる観光客の数は年々増加を見せており、2020年の東京オリンピック開催までは右肩上がりで増えていくことが見込まれています。
また、民泊新法の施行により民泊施設の規制緩和も進んでいるので、民泊事業はこれからもさらに拡大していくことが見込まれます。

大阪は実需要と観光需要で伸びるエアリがある

また大阪は都心と郊外ではっきりと不動産の価格の傾向が分かれています。大阪は関西エリアの心臓部であり、京都や神戸といった観光地へのアクセスは当然良いものになっています。そのため交通の要所である梅田周辺などはマンションを中心に価格が大きく上昇しています。また、関西に本社を構える会社も多いため、通勤の良い場所に住見たいという人も増えています。

さらに大阪で最大のテーマパークであるUSJも、国内のみならずアジアからの観光客がどんどん増加しており、京都同様に宿泊先となる民泊施設の数も大きく伸びています。特に大阪は民泊特区として以前から認定をされているため、民泊施設の運営に関しては元々始めやすい素地が整っているのです。

一方で都心から離れたと従来の住宅街の地価は下落しているために、人口が増加しているエリアと下落傾向にあるエリアの見極めが、投資先の選定として重要になってくるでしょう。

大阪のマンション価格の推移予測はどうなる

売買件数、売買価格ともに良好な結果を見せている大阪のマンション市場ですが、今後の動向はどうなることが予測されるでしょうか。

東京では数年前まで新築マンションの販売戸数、価格ともに上昇傾向を見せていましたが、2016年から販売価格の上昇に伴って、販売件数ともに落ち込みを見せています。これは価格の上昇によって一般層の購入がなくなり、またアベノミクスによる円安の影響が外国人の購入を遠ざけたという二つの要因があるとみられています。
その一方でコストパフォーマンスの良い中古マンションの購入は増加傾向にあるために、価格が伸び続けたことによる投資や住宅用途での購入先が新築から中古に移ったという見方もできるでしょう。

大阪のマンション動向に目をやると、やはりこちらも価格は上昇傾向にあります。大阪都心部は流入によって人口増加を続けているために、投機目的ではなく、実情に沿ったマンション価格の上昇そして販売件数の上昇という見方はできそうです。
しかし価格が上昇してくれば、当然一般層の購入は難しくなっていきます。今の大阪は、数年前の東京と同じような状況になっているようにみえ、大阪のマンション販売動向については東京と同じような結果になることが予測されそうです

滋賀県も再開発が進んでいる

関西地方で元気なのは京都や大阪だけではありません。現在日本でも数少ない、人口が増加している県の一つである滋賀県も注目のエリアとなっています。

大阪に通勤しやすいエリアの人口増が目立っていおり、滋賀県は大型ショッピングセンターが草津駅周辺にできるなど、再開発計画が進行しています。
滋賀、京都、大阪と新幹線が利用でき、長距離移動も楽であり、通勤、レジャー両方でのアクセスが良好です。こういった滋賀県、特に大阪に近いエリアや草津駅付近への不動産投資も検討に値すると言えるでしょう。

まとめ

関西はインバウンド需要があるエリアを中心に、不動産売買が活性化しています。
ただし、人口が純増している場所は限られているので、場所と用途をよく見ながら投資先を選んでいきましょう