中古不動産取引ってなに?仲介?買取?
中古不動産取引ってなに?仲介?買取?
「家を売る」「中古の家を買う」とはどういうことかイメージできていない方が意外と多いようです。
例えば、中古で車を売るときは、中古車屋に車を売るというのが普通ですが、同じようなイメージを持っていませんか?
中古不動産の売買でも、中古車のように買い取ってもらう「買取」という方法はありますが、あまり多くありません。
不動産を売る場合、一番多い取引は「仲介」というものであり、買取とは大きく違う取引です。
仲介とは
例えば、あなたが家を売るとします。
不動産会社は、あなたの家を買いたいという人を一緒に探してくれますが、売主であるあなたは、買主である個人に不動産を売ります。個人が個人へ家を売るのです。
不動産会社があなたの家を買う訳ではありませんので、不動産会社に仲介を依頼しても、家が売れなければ、その家はずっとあなたのモノのままです。
中古車のように一旦中古車屋に売り、中古車屋が誰かに売ってくれるという取引とは違います。
不動産会社がやってくれることは
●売却価格を決めたりなど各種相談
●買ってくれる人を探す(不動産会社同士のネットワークを使う、広告を載せる)
●内覧や交渉などのサポート
●契約手続きのサポート
等であり、不動産会社は不動産が売れた時に成功報酬的に「仲介手数料」を受け取ります。
不動産会社は仕入れのリスクを負うわけではありません。不動産会社が負うリスクは、家が売れるように活動した人件費や募集に使った広告費などです。
買取とは
あなたの家を不動産会社に直接買ってもらいます。
不動産会社は買取った不動産を、そのまま売ったり、リノベーションして売ったり、運用したりして利益を得ます。
不動産会社もリスクを負って買取をしますので、仲介の場合よりも安い値段で買い取られ、仲介より3割ほど安くなるのが一般的と言われています。
仲介より安く買い取られることや、買取をしている不動産会社が少ないこともあり、仲介取引の方が一般的となっています。
「家を売る」「中古の家を買う」というのは、一般的にイメージする中古品の売買とは少し違うこと、「仲介」と「買取」の違い、仲介が一般的であるということをまず覚えておきましょう。
また、仲介と買取それぞれに、良い点、悪い点がありますので一度検討してみると良いでしょう。