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融資が受けづらくなる?三菱UFJ信託銀行が住宅ローンから撤退した背景とは

融資が受けづらくなる?三菱UFJ信託銀行が住宅ローンから撤退した背景とは

2017年末に三菱東京UFJ信託銀行が、個人向けの住宅ローンから撤退するという発表が行われました。
マイナス金利の影響を受けた住宅ローンの低金利化により、個人向けの融資が活性化する中、こういった大手の信託銀行が住宅ローンから撤退することは、業界内でも非常にも驚きをもって迎えられました。
ここでは、なぜ住宅ローンの融資から、三菱東京UFJ信託銀行が撤退をするのか、銀行側の狙いを見ていくと共に、その影響を考えていきたいと思います。

低金利による利ざやの減少

三菱東京UFJ 信託銀行の発表によれば、住宅ローンから撤退する理由として、マイナス金利による住宅ローン金利の低下を理由にあげています。
住宅を購入したいという消費者の中で、1%をきるような低金利の住宅ローンを利用するという認識が当たり前になり、店舗を多く抱えるだけに高金利にせざるを得ない大手の銀行は、利用者数や利益の面で苦境に立たされていることが伺えます。

さらに価格競争にも巻き込まれて、今後利益が十分に確保できなることを見据えているのです。
そういった住宅ローン全体の利ざやの減少が直接的な撤退の理由と考えられるでしょう。

みずほ銀行も一部地方の住宅ローンからの撤退を表明

また同様に金融業界で驚きをもって迎えられた出来事として、みずほ銀行の住宅ローンの撤退の表明もあります。ただし日本全国で撤退を行うのではなく、撤退エリアとして考えられているのは、現時点では中国地方や九州地方、東北地方などが対象になると見られています。
撤退の理由としては、地方では住宅を建てる人が少なく、住宅ローンの総量が減少しており、さらに人口減少によって今後の上昇も見込めないといった点が理由になっています。
さらに、地方は地元の信用金庫や地方銀行の勢力が強いために、みずほ銀行のような大手銀行といえどもなかなか獲得競争に勝つことができないのです。
みずほ銀行としても、現在銀行全体で人員削減に取り組んでおり、収益性の低い事業から撤退することで全体の利益率を高めたいという理由が背景にあると考えられます。
日本の一部の地方では、すでに人口減少が避けられない状況に陥っています。地方での住宅ローン、特に融資額の多い新築住宅向けというのはかなり利用者数が減っていることが推測されるでしょう。

消費者動向は中古住宅の購入が増加し、年収倍率も上昇傾向

フラット35の発表による消費者動向の調査結果(http://www.jhf.go.jp/files/400342360.pdf)によれば、ここ数年新築戸建てや新築マンションよりも、中古戸建てや中古マンションを購入する層が増加しています。
これは新築住宅価格の高騰が影響しており、極力住宅購入費を抑えながら、新築物件と同じような広さや立地の物件を確保したいという、消費者の思惑が進行しているのでしょう。
また物件を買った人たちのボリュームゾーンとなる年収帯も400万円代が増加しており、同時に年収の何倍の物件を購入しているかという、年収倍率も上昇傾向にあります。
このデータを見るとマイナス金利で住宅ローンの金利が下がった影響を受け、それほど年収の高くない層が、住宅を購入、特に中古住宅の購入に踏み切るといった傾向が市場の流れとして生まれてきていると考えられます。

銀行は富裕層の資産活用をターゲットにしていくのか

三菱 UFJ信託銀行やみずほ銀行といった大手の銀行にとって、今後住宅ローンは収益性の高い事業ではなくなり、むしろリストラ対象となる事業になってきています。それは他のメガバンクにも影響を及ぼすことも考えられます。
住宅を購入したいという消費者の動向は、それほど大きく変化をしていないのですが、中古住宅の人気が高まると購入金額が下がり、銀行が融資する金額も減少してきます。

銀行が収益を確保するには、より資産を持つ富裕層への事業を活性化していくことが予想されます。
三菱UFJ 信託銀行は信託銀行ですから、本業の信託事業に対してリソースを注力していることも考えられますし、資産運用のための不動産投資をしたいという層に対して、今後投資用住宅ローンなどのアプローチを行っていくかもしれません。

まとめ

住宅ローンの融資を受ける時の消費者志向は、できるだけ低金利、そして価格の安い物件という傾向があることが伺えます。
一方で一部住宅ローンから撤退するなどをしている銀行は、より資産のある人をターゲットに、新たな金融商品の開発を行い、需要が見込める都心を中心、投資用物件ローンの融資をすることを、注力事業としていくのではないでしょうか。

執筆者情報

HowMaマガジン編集部HowMaマガジン専属ライターサンバ山岡
不動産とロックをこよなく愛する男。特にサンバに思い入れはない。
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